物質中毒せん妄

認知症 [痴呆]の定義で必ず現れるのが、「その欠損はせん妄の経過中にのみ現れるものではない」という一節です。

スポンサードリンク

せん妄には、1.「[一般身体疾患]によるせん妄」、2.物質中毒せん妄、3.物質離脱せん妄、4.複数の病因によるせん妄、5.特定不能のせん妄といった、さまざまなタイプがあります。
そのうち、「物質中毒せん妄」は、アメリカ精神医学会の『精神疾患の分類と診断の手引き』(DSM-4)では、次のように定義されています。

スポンサードリンク

物質中毒せん妄
1.注意を集中し、維持し、他に転じる能力の低下を伴う意識の障害(すなわち環境認識における清明度の低下)
2.認知の変化(記憶欠損、失見当識、言語の障害など)、またはすでに先行し、確定され、または進行中の認知症 [痴呆]ではうまく説明されない知覚障害の発現。
3.その障害は短期間のうちに出現し(通常数時間から数日)、1日のうちに変動する傾向がある。
4.病歴、身体診察、臨床検査所見から、(1)または(2)のどちらかの証拠がある。
(1)基準1および2の症状が物質中毒中に出現した。
(2)投薬の使用がその障害に病因的に関連している。

そして「特定物質」として次のものが挙げられています:
アルコール、アンフェタミン(またはアンフェタミン様物質)、大麻、コカイン、幻覚剤、吸引剤、アヘン類、フェンシクリジン(またはフェンシクリジン物質)、鎮静剤、催眠剤、または抗不安薬、他の(または不明の)物資(例:シメチジン、ジギタリス、ベンズトロピン)

▲このページのトップへ