コリン

アルツハイマー性認知症 [痴呆]には、まだ根本的な治療法はないのが現実です。
それでも最近では、脳内アセルコリンの研究が進むにつれて、老年認知症 [痴呆]に対して、「コリン作動性薬物」や「コリン前駆物質(こりんぜんくぶっしつ)」を投与するといった治療法が開発されつつあります。

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これは、アルツハイマー型認知症 [痴呆]や、その他の認知症 [痴呆]で特に記憶障害が起こるのは、「コリン」による神経間の連絡が絶たれるためであると考えられるからです。

●「コリン作動性薬物」、「コリン前駆物質」

「コリン作動性薬物」および「コリン前駆物質」とはどのようなものなのでしょうか?
「コリン」というのは、神経と神経のつなぎめ、神経と筋肉などの組織とのつなぎめにおいて、情報を伝達する化学物質のひとつです。

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なかでも最も強い作用をもつのが、「アセチルコリン」という物質です。
アルツハイマー型認知症 [痴呆]や、その他の認知症 [痴呆]の症状の一つで、特に記憶障害については、「コリン」による神経間の連絡が絶たることがその理由の一つではないか、という考えから、コリンやアセチルコリンの生産を促す薬や、コリンの原料となる薬が、認知症 [痴呆]による記憶障害の改善に有効なのではないかとされ、それを治療に用いる試みがなされているのです。
ただし、まだ研究途上であり、十分な治療効果はあがっていないのが現実です。高齢化とともに、認知症 [痴呆]に苦しむ患者さん、およびそのご家族の方々の数は急速に増加しています。可能性のある治療法が一刻も早く実用化されることを願います。

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