認知症 [痴呆]の診断

アメリカ精神医学会の『精神疾患の分類と診断の手引き』(DSM-4)[参照:『DSM-4精神疾患の分類と診断の手引き新訂版』医学書院]では、さまざまなタイプの認知症 [痴呆]の定義をあげ、認知障害などの症状を定義しています。

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さらにそこに「その認知欠損が、社会的または職業的機能の著しい障害を引き起こしていること」という条件もあるように、認知症 [痴呆]の診断は、生活に支障を及ぼすほどの知能低下があるかどうか、ということになります。

この知能低下の程度(記憶力、記銘力(きめいりょく)、見当識障害(時間や場所、人の見当がつかない)をみるのによく用いられるのが、「長谷川式簡易知能評価スケール」です。

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長谷川式簡易知能評価スケールは、簡単に実行できて便利ですが、あくまで簡易的なものであることを承知しておくべきです。認知症 [痴呆]の定義には、「失行(運動機能が損なわれていないにもかかわらず動作を遂行する能力の障害)」や「実行機能(計画を立てる、組織化する、順序立てる、象徴化する)の障害」がありますが、この長谷川式簡易知能評価スケールでは、そうした行動の障害については判断できません。
したがって、実際に診断をする場合には、行動の異常や幻覚、妄想の有無などをご家族など、普段から患者さんに接している人から話を聞いて、診断を確実なものにする必要があります。

また、CTスキャンやMRI、脳波、脳の血流検査などを補助診断として行います。

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